囲繞地通行権

囲繞地通行権

他の土地に囲まれて公道に通じない土地(袋地)の所有者が、その土地を囲んでいる他の土地(囲繞地)を 通行できるとされている民法で定められている権利。「公道に至るための他の土地の通行権」。しかし袋地 の所有者は、囲繞地(公道と接している土地)を通行するために与える損害に対して相応の金銭を支払う ことが必要とされている(囲繞地の一部を利用できない状態にしてしまうので金銭で補う)。 このような土地を見たことがないと思われる方も多いかと思いますが、実際にあります。私の知っている...
土地の価値に影響を与える道路

土地の価値に影響を与える道路

土地の価値に大きな影響を与える道路についてお伝えします。 建築基準法第43条では、建築物の敷地は「建築基準法上の道路」に2m以上の長さで接していなければならないと 定められています。 ということは、土地が「建築基準法上の道路」に2m以上接していないと建築物が建てられないということです。 ここでいう「建築基準法上の道路」には、次の2種類があります。 1.建築基準法第42条第1項の道路 建築基準法第42条第1項では次の①~③を「道路」と定義しています。 *この①~③の道路はすべて幅が4m以上です。...
福岡市と周辺地域の地価は上昇

福岡市と周辺地域の地価は上昇

今年の公示地価では、福岡市および周辺地域では上昇幅を拡大した地域や、下げ止まりから上昇に変わった地域が増えています。 【住宅地】 福岡都市圏19市町の住宅地では17市町が上昇しています。特に福岡市は5年連続で上昇しており、中でも中央区と南区の上昇が目立ちます。 (中央区六本松は地価上昇率が全国で10位となりました) 【商業地】 福岡都市圏で対象となった15市町のうち上昇したのが10市町となりました。特に福岡市は3年連続上昇しており、中でも博多区の上昇が目立ちます。 (県内で前年より2ケタの上昇を出したのは博多区だけでした)...
「実勢地価」について

「実勢地価」について

一物四価の残り1つ「実勢地価」について続けさせて頂きます。 土地売買は原則その時の時価をもとに行われます。つまり、買いたい人と売りたい人が合意すれば売買が成立することになりますので、その合意した価格が時価となり、当該土地周辺の時価を集計したものが「実勢地価」になります。...
一物四価とは・・・

一物四価とは・・・

前回の投稿で土地には価格が4つ(一物四価)あることについてお話しました。 今回はその内容を伝えさせて頂きます。 一物四価とは、「公示地価」、「固定資産税評価額」、「相続税路線価」、「実勢地価」の4つがあります。 「公示地価」とは、土地売買の取引価格の指標とするもので、国土交通省により毎年1月1日に公表されます。全国の主要な地点である約2.3万地点での更地としての価格を鑑定し、3月下旬頃に公表されます(建物がある土地でも更地の鑑定価格が公表されています)。...
土地には4つの価格がある?

土地には4つの価格がある?

私たちが普段買うモノには価格がついています。当たり前ですが、価格がついていないとお金を出すことでモノを買うようにするためです。土地も売買するものですから、当然ながら価格が付きます。ただし、その他の資産と異なり、まったく同じものは世の中にはありません。そのため、土地に関してはどう価格をつけてよいか難しい点があります。...