一物四価の残り1つ「実勢地価」について続けさせて頂きます。
土地売買は原則その時の時価をもとに行われます。つまり、買いたい人と売りたい人が合意すれば売買が成立することになりますので、その合意した価格が時価となり、当該土地周辺の時価を集計したものが「実勢地価」になります。
但し、取引がなされた金額(成約価格)が実勢価格になるため、不動産広告に掲載されている販売価格が実勢価格となるわけではありません。売主が希望する売却価格をもとに広告に価格を載せることは自由ですが、市場の取引とかけ離れた価格を載せても売れなければ意味がありません。そのため、実際には周辺の取引事例なども参考にしながら、取引が可能な売却金額を決めていくことになります。
一物四価の価格が異なるのは利用目的が異なるからでした。目的に応じて、それぞれの価格を確認にするようにしてください。
*公示地価より実勢地価の価格が高いことが多いですが、地域によては公示地価が高いところがありますので、どちらを参考にするかはよく検討が必要ですね!