相続財産に 現金がなく不動産が2つ以上になると不動産価値がそれぞれ違うので分けにくくなります。
平等にするため全ての不動産を共有にすると後々煩わしくなるので避けたいですね。
「価値が高い土地」=「価値が低い土地+現金」でうまく平等にできればいいですが相続した現金はありません。
では、相続人の誰か手持ちの現金を出して平等にすればいいのでは?
土地の価格が上がっているので、その調整できるお金が足りません。誰も損はしたくないので話し合いはまとまりませんでした。

これは実際にあった話です。

この話は、相続人のお一人が手持ちのお金をだすから皆平等にしようと言いました。
皆さん納得したのでスムーズに進むと思っていましたが、想定していた「価値が高い土地」の価格が2倍位上に上がっていたのです。「価値が低い土地」との差額のお金が足りなく相続が出来なくなりました。
この人の土地の価値は20年前のままだったのです。相続のタイミングが地価が下がっている時ならうまくいったのですが….

残された相続人はこの様に困ったり揉めたりします。
亡くなる前にそれぞれの土地の価値を知り、一部現金化しておく、全て現金化しておく、遺言書を書いておくなど、残す財産を相続人が分けやすくしておく対策をお勧めします。